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詩集「涙の歌」

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美呆店主、稲尾教彦の、第一詩集。
2010年3月発刊。
画:清水美紅
装丁:重松日香里
A5版/全165頁。
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この第一詩集は、主に、22~24歳頃に書いたものです。
詩を書き始めるのに、きっかけがありました。
その頃私は東京に住んでいたのですが、大学を卒業後、忙しい東京の暮らしで著しく健康を損ねました。

病気は自分に気づきを与えてくれますね。病気は自己を知らしめてくれるサインのようです。
身体だけでなく、こころにおいても、自己を見つめるきっかけとなりました。

肺に穴があく病でした。ほんとうに、死にかけた程でしたが、なんとか命をとりとめ、しばらく入退院をくり返していました。その頃に、自分の中に、今まで感じたことのない手触りで、ことばが生まれました。

同時に、理由もなく、感極まって、涙が出始めるので、なんだろうと思っていました。
理由のない涙とともに、ことばが生まれたので、なにか、大事なことのような気がして、それを書き留めるようにしました。それが、私にとっての、詩の始まりです。

これが詩であるとは思っておらず、まったく無自覚でした。
涙とともにことばが生まれたので、「涙の歌」という詩集の名前になりました。

「涙の歌」には、ある方向性があります。
それは、誰の中にもある、永遠なるものへの思慕、回帰です。
この詩集の中では、「わたしたちはおかあさん」という詩に、それが顕著に現れています。

その想いは、第二詩集にも引き継がれ、それは、
「ひかりのなかのこども」として存在しています。

詩を書くことで、私は、導かれ、自己を知っていったようにも思えます。
詩を書くことによって、生きていることの奥にある、味わいを見いだす思いがしました。

ある方がこんな感想をくださったことがあります。

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「だから何?」で済まされてきたこと、その度に、こころをすり減らし、疲弊してきたことが、ここには大切なこととして書かれ、浮かび上がってきます。私のこころの奥にしまわれてきたことが、癒されていくのを感じます……
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生きていることの味わいを取り戻すこと。
そのことによって、私は、作るお菓子に、その味わいを注ぐことができます。
語る声に、命あることの味わいを、その泉を、湧かせることができます。

そうした、私の原点ともなるものが、拙いながらも、この詩集にあると思います。


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