-
詩集「涙の歌」
¥2,500
美呆店主、稲尾教彦の、第一詩集。 2010年3月発刊。 画:清水美紅 装丁:重松日香里 A5版/全165頁。 ※配送設定について(スマートレターに入るのは1冊までです) ・ この第一詩集は、主に、22~24歳頃に書いたものです。 詩を書き始めるのに、きっかけがありました。 その頃私は東京に住んでいたのですが、大学を卒業後、忙しい東京の暮らしで著しく健康を損ねました。 病気は自分に気づきを与えてくれますね。病気は自己を知らしめてくれるサインのようです。 身体だけでなく、こころにおいても、自己を見つめるきっかけとなりました。 肺に穴があく病でした。ほんとうに、死にかけた程でしたが、なんとか命をとりとめ、しばらく入退院をくり返していました。その頃に、自分の中に、今まで感じたことのない手触りで、ことばが生まれました。 同時に、理由もなく、感極まって、涙が出始めるので、なんだろうと思っていました。 理由のない涙とともに、ことばが生まれたので、なにか、大事なことのような気がして、それを書き留めるようにしました。それが、私にとっての、詩の始まりです。 これが詩であるとは思っておらず、まったく無自覚でした。 涙とともにことばが生まれたので、「涙の歌」という詩集の名前になりました。 「涙の歌」には、ある方向性があります。 それは、誰の中にもある、永遠なるものへの思慕、回帰です。 この詩集の中では、「わたしたちはおかあさん」という詩に、それが顕著に現れています。 その想いは、第二詩集にも引き継がれ、それは、 「ひかりのなかのこども」として存在しています。 詩を書くことで、私は、導かれ、自己を知っていったようにも思えます。 詩を書くことによって、生きていることの奥にある、味わいを見いだす思いがしました。 ある方がこんな感想をくださったことがあります。 ------ 「だから何?」で済まされてきたこと、その度に、こころをすり減らし、疲弊してきたことが、ここには大切なこととして書かれ、浮かび上がってきます。私のこころの奥にしまわれてきたことが、癒されていくのを感じます…… ------ 生きていることの味わいを取り戻すこと。 そのことによって、私は、作るお菓子に、その味わいを注ぐことができます。 語る声に、命あることの味わいを、その泉を、湧かせることができます。 そうした、私の原点ともなるものが、拙いながらも、この詩集にあると思います。 * * * * (お取り扱い店) toita(北海道・洞爺村) backwood(〃・虻田郡) またたび文庫(〃・白老町) 恵文社(京都) 〇完売
-
詩集「ひかりのなかのこども」
¥2,400
美呆店主、稲尾教彦の第二詩集。 2023年6月10日発刊。 画:清水美紅 装丁:古庄悠泰(景色デザイン室) B6版/全117頁 ※配送について(スマートレターには2冊まで入ります) 第一詩集から13年、様々なことを乗り越えながら、やはり、詩に思いをはせ、書き続けてきました。 「私は詩を書くことによって、やっと、地上で息をすることができます」 「詩は、天上に住まうもう一人の自己の声(響き)」 私はそのように、あとがきに綴っています。 この詩集を作るにあたって、不思議な後押しを感じながら、ご縁がつながり、やっと形になりました。温かな、感謝の想いがあふれてきます。 私は、お菓子を作るとき、その味わいに、耳をすましてお菓子を作ります。 そして、その味わいは、ひとの声のようなものだと思っています。 どこかに沈む、その小さな声に耳をすますように書き続けてきたこの詩たちは、お菓子の味わいともどこか重なると思います。 味わいをたどるように、声をたどるように、読んでいただけたら幸いです。 読んでくださる方の、大切な想いに寄り添う時間となりますように。 ・ ・ 推薦のことば(ご感想) ひかりのなかのこども、読みました。とても好きな本です。 中から外につながっている感じが素敵で、始まりから終わりの方へいく流れがとても良かったです。ランダムに音楽をシャッフルで聴くのでは無く、レコードで最初から聴く感じといいますか。そして、「涙の歌」をもう一回読みたくなり、続けて読みました。 やっぱり「涙の歌」も最高です。やさしさいっぱい。 ひかりのなかのこどもも、是非お店に置かせてください。 BACKWOODオーナー様より ※(BACKWOODさんは、北海道虻田郡の森の中にぽつんと建っているこだわりの古書店。「涙の歌」は第一詩集です。) * * * * (お取り扱い店) toita(北海道・洞爺村) backwood(〃・虻田郡) またたび文庫(〃・白老町) 恵文社(京都) ハラペコあおむし(三重・名張市) 空豆(福岡・久留米) ku-ji(長崎・雲仙市) 山と帽子(長崎・佐世保市) ライフギャラリー花(大分・舞鶴市) 二ドム(大分、由布市)
-
美呆クッキー
¥258
美呆クッキー(ごま・くるみ・アーモンド) <思い出の 山と畑で 美呆クッキー> 〇原材料 小麦粉(国内製造(九州産))、こめ油(国産)、粗糖、くるみ、アーモンド、胡麻、塩、膨張剤 ※賞味期限は、到着後3週間以上あります。 〇詳細 大切な思い出の場所、ありますか?その場所や、その頃のことを思い出すと、どんな気持ちになりますか。私たち夫婦にもそんな思い出の場所があります。少し長いのですが、美呆クッキーの由来になった、その場所のことについて書きたいと思います。 私たち夫婦は、じつは、奈良の畑で出会ったのですが(借りた畑が隣同士だった)、その出会った畑で結婚式をあげました。 その畑も思い出の場所ですが、このクッキーの由来となる場所は、その畑からも見えました。 私たちは農的暮らしを愛しました。(もちろん今も) 草の中で、日の光を浴びて、畑作業をする。 時を忘れ、なんとも言えない、懐かしい、光のようなものに包まれる・・・ そうした感覚を、畑は与えてくれます。 同じような感覚を覚える場所がありました。 その頃、こころを寄せていた山がありました。奈良県桜井市にあるその山は、山をご神体とする神社もあります。 大きな鳥居をくぐり、境内に一歩足を踏み入れると、不思議な心地のする場所でした。 目には見えないけれど、確かに、何か感じるものがあるのです。 それは、温かで、おおらかなものでした。 そこへ行くと、自然界のあらゆるもの、光や、風までもが、温かに迎え入れてくれるように感じました。それは、畑で感じる感覚と似ていました。 そして、そこへ行くと、ぬくもりと同時に、凛とした心持ちにもなりました。 慌ただしく過ごす中では、忘れ去ってしまうような、大切なことを、思い出すような心地がしました。 その場所は、私たちにとって、畑とともに、自分自身を取り戻す、大切な場所でした。 そうした感覚を大切にしようと、わたしたち夫婦は思っていました。 その感覚を、「美呆」と名づけたのです。 このクッキーは、ずいぶん試作を繰り返してできたのですが、ある晩、試作品を食べたときに、夫婦二人で「あ…」と思ったのです。 大切にしているあの場所の雰囲気を、このクッキーが持っている、と。 そうして、このクッキーの名前が、美呆クッキーになりました。 たぶん、不思議な味がします。
-
常夏ピアノ
¥398
SOLD OUT
常夏ピアノ(チョコ・ココナッツ) 「絵本にもなった、終わらない夏の鍵盤型ビスケット」 〇原材料 ☆小麦粉(国内製造(九州産))、粗糖、こめ油(国産)、☆チョコチップ、☆ココナッツ、米ぬか、塩 ◆内容量3本 ※賞味期限は、到着後3週間以上あります。 〇詳細 「常夏ってなに」「夏が終わらないってことよ」 「あの夏の思い出」をテーマに、埼玉県秩父のギャラリーで開催された「常夏ピアノ展」。絵画、音楽、インスタレーション、語り…。下町の路地に一歩入りこんだ古民家で、懐かしいような甘酸っぱいような、胸がいっぱいになった展覧会でした。 常夏ピアノのお菓子そのものは2005年に出来ていたものを、詩人の植岡ペヨー太さんの手によって物語が添えられ、2015年夏にCD付き絵本となって、この展覧会にて販売されました。 あなたにも終わらない夏を。
-
めーぷるスコーン
¥298
めーぷるスコーン 「復活というと大げさだけれど」 ☆印は栽培期間中、農薬等不使用。 ◆原材料名|☆小麦粉(九州製造(小麦(九州産))、こめ油(国産)、粗糖、☆ココナッツ、☆メープルシロップ、小麦胚芽、膨張剤、塩 ◆内容量 1個 ※賞味期限は、到着後3週間以上あります。 〇詳細 色々と、作りつくして、たどり着いた、このシンプルなスコーン。出来上がってから10年以上たちますが、結局のところ、これ以上のものができておらず、配合もほとんど変わっておりません。それほど、美呆の中で完成されたものの一つです。初めてのお客様には、まず、召し上がってほしいものの一つです(その際は軽くトーストしてくださいね)。 このスコーンには思い出があります。 我が家の三番目の子がプライベート出産で生まれたあと、(私がひとりで)毎夜食べていたのがこのスコーン。白くて、丸くて、柔らかくて。まるで赤ちゃんのほっぺたのよう。 夜、産後の世話をした後、祝福の余韻の中で、モグモグとほおばったあの味は忘れられない。一個じゃ物足りなくて、何個か食べていたのですが、気のせいか、毎晩一人で4個ぐらい食べていたような…(笑)なぜか全然胃もたれしなくて、それも驚きでした。 暮らしの中で、小さな復活があるとすれば、スコーンを焼き直すということ。そのままでも十分おいしいスコーン。でも、焼き直すひと手間を惜しまないあなたは、The・美呆人。 出産の幸せな思い出も相まって、時おり我が家にも訪れる、温かな、幸せな時間です。 でもね、子どもたちも、店主に似たのか、一個では足りないと不平をいいます。けっこう大きいのですけどね(笑)。
-
とっておきのグラノラ
¥408
〇とっておきのグラノラ (オートミール、ココナツ、ナッツ等) 「誰かを支えたい時に選ぶなら」 〇原材料 ☆印は栽培期間中、農薬等不使用。 ◆原材料名|小麦粉(九州製造(小麦(九州産))(※グルテンフリーバージョンの時は小麦粉が米粉と片栗粉に変わります。)、☆オートミール(米国製造(米国産))、こめ油(国産)、水あめ、粗糖、くるみ、☆ココナッツ、アーモンド、塩、膨張剤◆内容量 62g ※賞味期限は、到着後三週間以上あります。 ・ 「とっておき」というからには、それなりの自信があります。我が家の子どもたちが大好きで、私の父もこのグラノラだけは褒めました。そして「百姓屋敷わら」の船越さんが、 「今まで食べたグラノラで一番うまい!」 と感想をくださったことも自慢の一つ。 けれども、それだけではありません。 長崎の友人が、妊娠中ひどいつわりになり水も飲めなくなったことがありました。その友人が、なぜか、美呆のグラノラだけは食べることができた、というのです。(本当に!?と思ったのですが、本当みたいです) 不思議なことに、こういったこと一度や二度ではなく、お礼のお手紙をいただくこともありました。 ゴロゴロと、大きなかたまりが入っています。味わいは、「ジュワっ」として、「ほわーん」と味が伸びてゆく感じ。 プレゼントにも、そして、誰かを支えたいときにも、このグラノラを。
-
銀河のほとり
¥248
銀河のほとり (ココア、カカオ豆、ナッツ) 「深く、すきとおった銀河の水」 〇原材料 ☆印は栽培期間中、農薬等不使用。 ◆原材料名|☆小麦粉(九州製造(小麦(九州産))、こめ油(国産)、粗糖、アーモンド、くるみ、☆カカオニブ、☆ココア、小麦ふすま、水あめ、☆ココナッツ、片栗粉、米ぬか、塩、膨張剤 ■内容量 30g 〇詳細 ・ 河原の礫は、みんなすきとおって、たしかに水晶や、またくしゃくしゃの皺曲をあらわしたのや、また稜から霧のような青白い光を出す鋼玉やらでした。ジョバンニは、走ってその渚に行って、水に手をひたしました。けれどもあやしいその銀河の水は、水素よりももっとすきとおっていたのです。 「宮沢賢治 銀河鉄道の夜 北十字とプリオシン海岸より」 ・ 「銀河鉄道の夜」のこのシーンが、銀河のほとりのイメージ。このシーンが、不思議なほど想像できるのですが、それはなぜなのでしょうか。夜とは暗いというだけでなく、その中に、「すきとおったもの」がある。そのすきとおったものが、こころに描かれ、どんどん広がってゆくような気がするのです。 実は、私は「銀河のほとり」という詩を書いているのですが、そこにも、同じような光景を描いています。その闇夜の中の透き通ったものや感覚が、同じなのです。 ココアという闇夜のような味わいに浮かぶ、カカオニブ(カカオ豆)のスッとした豊饒な香り。それはどこか銀河のよう。ナッツとのハーモニーが、口いっぱいに広がる逸品です。
-
妙(たえ)なるクッキー
¥345
SOLD OUT
〇商品名|妙(たえ)なるクッキー □名称|焼き菓子 ☆印は栽培期間中、農薬等不使用。 ■原材料名|小麦粉(九州製造(小麦(九州産))、☆レーズン、くるみ、こめ油(国産)、黒糖、洋酒、米ぬか、塩、膨張剤 、☆豆乳(表面のみ) ■内容量 1個 ■保存方法|冷暗所にて保存してください。 ■本製品は、同製造場所で小麦、大豆、アーモンドを使用した製品を製造しています。 〇賞味期限は、到着後一か月以上。 〇詳細 なぜこのネーミングなのか。それは、川口由一さんの名著「妙なる畑に立ちて」から案を得ました。さらに、今回この形なのには、訳があります。それは、店主が20代の頃、三重県の赤目自然農塾に通っていた時に、赤目口駅から、自然農塾まで歩く途中、田園風景の中に、ぽつんと一軒、パン屋さんがあって、そのパン屋さんがとっても素敵だったことを思い出して、この形になりました。え、どう素敵かって? 作っている女将さんが、いつも真っ白な「割烹着」を着てパンを焼いていたんです。その女将の割烹着姿に憧れて、美呆でも割烹着を着るようになりました(もちろん妻だけですけどね!)。
-
青のりクラッカー
¥313
〇商品名| 青のりクラッカー ◆名称|焼き菓子 ☆印は栽培期間中、農薬等不使用。 ◆原材料名|小麦粉(九州製造(小麦(九州産))、強力小麦粉(九州産)、こめ油(国産)、はちみつ、塩、青のり ■内容量 30g ◆保存方法|冷暗所にて保存してください。 ◆本製品は、同製造場所で小麦、大豆、アーモンドを使用した製品を製造しています。◆栄養成分表示(一包当りの目安) 熱量:184kcaiたんぱく質:3.2g脂質:7.6g炭水化物:26.5g 食塩相当量: 0.4g 〇賞味期限は、到着後一か月以上。 〇詳細 ぷっくり、ぽっこり膨らんだ 四角い形のクラッカー。 磯の香り、青のりの、なんとも言えない軽やかさ。 ちょっと強めの塩気がアクセント! 食べやすくて、家族にも人気のクラッカーです。
-
コーヒーサンセット
¥291
コーヒーサンセット 「夕日のような珈琲ビスケット」 ◆名称|焼き菓子 ☆印は栽培期間中、農薬等不使用。 ◆原材料名|米粉(九州製造(米(九州産))、こめ油(国産)、☆オートミール、片栗粉、☆豆乳、粗糖、黒糖、ひまわりの種、アーモンド、☆ココナッツ、自家製バニラ酒、★珈琲顆粒、塩、膨張剤■内容量 2枚 ※賞味期限は、到着後一か月以上あります。 ・ サンセットは、sunset=夕暮れの時間、です。 朝の珈琲もいいけれど、夕暮れ時の珈琲も味わい深くていいなあと思うのは僕だけでしょうか。 ひんやりした空気の中、温かいマグカップを手に取って、夕焼けを見つめる時間。そんなイメージで作っています。 お菓子の形も、海に夕日が沈む様子に、見えなくもない!? 美呆の珈琲菓子の大定番。甘くて、じわーっと口に広がります。
-
ガレット・ウスザンヌ
¥248
ガレット・ウスザンヌ 「有珠山(うすざん)から命名!ご当地ビスケット。」 〇商品名|ガレット・ウスザンヌ <小麦不使用> ◆名称|焼き菓子 ☆印は栽培期間中、農薬等不使用。 ◆原材料名|米粉(九州製造(米(九州産))、こめ油(国産)、粗糖、片栗粉、☆オートミール、アーモンド、くるみ、ポンセン(米、砂糖、水あめ、オリゴ糖、食塩)、☆ココナッツ、洋酒(ブランデー、ラム酒)、塩、☆バニラ、☆紅茶 ■内容量 1個 ★グルテンフリー(小麦不使用) ※賞味期限は、到着後3週間以上あります。 ・ 本来なら、「ガレット・ブルトンヌ」、でしょう。 ガレットとは丸いもののことで、ブルトンヌは、フランスのブルターニュ地方のこと。 酪農が盛んで、美味しい発酵バターがたくさんできるので、この地方の焼き菓子は美味しいのだそう。 さて、こちらは北海道、有珠山(うすざん)が眼前にあり、「ウスザンヌ」と命名。樹木の多様性に満ちた有珠山。その多様性をイメージして作りました。 ポンセン、ラム酒、二種の紅茶葉、クルミ…と色々入り、リッチな厚焼きビスケットとなりました。 飾り模様は、有珠山に見えなくもないです。 ご当地スイーツが作ってみたかったからうれしい!
-
アミーゴビスケット
¥313
アミーゴビスケット 「家族の思い出の一ページが詰まった、濃いめのココアビスケット」 ○商品名|アミーゴビスケット <小麦不使用> ◆名称|焼き菓子 ☆印は栽培期間中、農薬等不使用。 ◆原材料名|米粉(九州製造(米(九州産))、こめ油(国産)、粗糖、片栗粉、☆オートミール、アーモンド、☆ココア、ひまわりの種、バニラ酒、塩 ◆内容量 3個 ◆保存方法|冷暗所にて保存してください。 ◆本製品は、同製造場所で小麦、大豆、アーモンドを使用した製品を製造しています。 ・ 美呆の末っ子、アミクンもお菓子を作ります。一番よく作っていたのは5歳頃でしょうか。 しかし・・・いつも作るのは、決まってチョコ味のビスケット。好きなものを入れて作るから、そうなるんですね。でも、それがとってもおいしかったのです。食感もよく、味わい深い。 これは、アミクンが作ってくれたお菓子をもとに、店主が考案した、ビスケット。家族の思い出の一ページです。ちなみに、「アミーゴ」は、アミクンのニックネームです。
-
きな子さん
¥291
きな子さん (戸谷さんのバイオダイナミック農法で作られた、きな粉を使用しています) 「開店当時のあの味が、リニューアル!」 〇原材料 ◆名称|焼き菓子 ☆印は栽培期間中、農薬等不使用。 ◆原材料名|米粉(九州製造(米(九州産))、こめ油(国産)、☆きな粉、☆オートミール、片栗粉、粗糖、塩、膨張剤 ■内容量 4枚 ※賞味期限は、到着後一か月以上あります。 〇詳細 覚えていらっしゃる方がいたら嬉しいです。 オープン当初から数年作っていた、きなこのビスケット。 その名も、きな子さん。 10年の時を経て、まったく新しくグルテンフリーバージョンで作りました。 あの頃の味を思い出にしている方にも、きっと響くと思います。 ほろほろとした食感、素朴さ… なにかが、じーんと歩み寄ってくるのを感じます。 立ち止まって、目をつむる… 時間をゆっくりにすることができそうなビスケット。 ・ 蛇足ですが、オープン当初、きな子さんは、三姉妹の「長女」という設定でした。 次女は「ココアさん」 魔女「はったい子さん」 ・・・と、続きます。 なぜ魔女なのかはともかく、「はったい子さん」も、なかなかの人気でした。 現在、ココアさんは、「アミーゴビスケット」という名前で、リニューアルしています。 「はったい子」さんは、一年に一度ぐらい、ごくまれに登場します。その際は、お見逃しなく。
-
リラ・ビスケット
¥226
○商品名|リラ・ビスケット ◆名称|焼き菓子 ☆印は栽培期間中、農薬等不使用。 ◆原材料名|☆オートミール(米国産)、こめ油、片栗粉、米粉(九州産)、玄米粉(北海道産)、水あめ、粗糖、☆ココナツ、アーモンド、ひまわりの種、自家製バニラ酒、塩、膨張剤■内容量 1枚 ◆保存方法|冷暗所にて保存してください。 ◆本製品は、同製造場所で小麦、大豆、アーモンドを使用した製品を製造しています。◆栄養成分表示(一包当りの目安) 熱量: 145kcai たんぱく質: 7.4g 脂質: 13・8g 炭水化物: 17.4g 食塩相当量: 0.13g 〇賞味期限は、到着後3週間以上あります。 〇詳細 このお菓子はピアニスト重松壮一郎さんのnewアルバム「beyond」のクラウドファンディングの返礼品のお菓子として作った新作ビスケット。収録曲「リラのダンス」もイメージしています。リラはサンスクリット語で「神様の遊び」の意。同時に、リラ=ライラック=花の精という意味にも広がります。口の中に広がる、柔らかな「響き」をお楽しみください。
-
カニストレリ
¥334
SOLD OUT
カニストレリ(栗) <光と闇の説話の残るコルシカ島の郷土菓子> 〇原材料 ☆マークは、栽培期間中農薬等不使用。 栗、米粉(国内製造(九州産))、ココナッツオイル、片栗粉、☆オートミール、黒糖(沖縄産)、アーモンド、粗糖、ひまわりの種、洋酒、塩、黒ごま、膨張剤 ※賞味期限は、到着後3週間以上あります。 『お菓子にまつわるお話』 「カニストレリ」 ~コルシカ島の物語から生まれた栗のお菓子~ 地中海に浮かぶコルシカ島の郷土菓子「カニストレリ」。 手つかずの自然が残り、フランスの秘境と称されるコルシカ島。一度訪れたら、再訪を願わずにはいられないほど、だれもが美しさに魅了される島だそうです。小さい島ながらナポレオン1世の生誕地としても知られている場所です。 カニストレリは、中世時代には洗足式のときに食べられていた宗教的なお菓子だったそうです。 洗足式とは復活祭前の木曜日の聖週間に行われるお祭りです。キリストが最後の晩餐のあとに十二使徒の足を洗い、お互いに足を洗ったことに由来します。そのお祭りの際に食べられるお菓子でした。 コルシカ島はほとんどが山。 小麦は採れないため、豊富に採れる栗を小麦のかわりに食べていました。 つまり、栗が主食だったわけです。 栗が主食のようなところに人が生まれ育ち、生きていくことができるんですね。 さて、洗足式はイースターの直前の木曜日なので、もう過ぎていますが…(笑)。 この日にカニストレリを食べることによって、業を祓い清められるのかもしれません。 ・ ・ さて、なぜ、このお菓子を作ろうかと思ったかというと、ある物語がきっかけです。 コルシカ島に伝わる「金の髪」という物語を語るために、僕は稽古をしていた時期があるのですが、そのお話がとても面白いのです。それで、コルシカを調べていたら、この郷土菓子を見つけたわけです。 どんな物語かというと・・・ ある村に、「金の髪」と呼ばれる美しい娘がいた。 あるとき、娘はその土地の悪い伯爵に見染められてしまう。でも娘にはいいなずけがいて、伯爵など眼中に入らない。そこで、伯爵は、そのいいなずけの若者を暗殺しようと企むが、反対に、伯爵が死んでしまう。 その後、その伯爵が幽霊となって現れ、いいなずけの若者のふりをして、娘を馬に乗せ、世界の果てにある死の都に向かって走り出す。 馬に乗って追いかけていた若者は、死の都の巨大な鉄の門の直前で、伯爵の幽霊に追いつく。そして幽霊がつかんで離さない、「金の髪の毛」を、ナイフで切り落とし、娘を助け出す。幽霊は「金の髪の毛」を持ったまま門の中に消えていく。 伯爵は結局、望みの物を手に入れた。それは、娘そのものではなく、かりそめの外側のもの。そして、若者は娘と結婚し、いつまでも幸せに暮らした・・・というお話です。 「伯爵は結局、望みの物を手に入れた」というところがすごいなと思うのです。翻訳者の松岡享子さんは、この物語を、現代のスキャンダルに通ずるものとして受け止めることができる、というようなことを何かに書かれていましたが、人の持つ欲望は、どこまでも、手に入れようとするし、手に入れることができる。けれども、その本体は、手に入れることができない、と僕は思うのです。 地獄の火の燃えさかる死の都へ突き進んでゆく伯爵の姿は、善も悪も持つ人間のこころの、悪の姿であるし、その悪にぎりぎりまで近づき、本体以外のかりそめのものは切り離すことができることが、善なる力だと感じます。 人はどこまでも、光と闇を抱いているものだと思いますが、その善悪の両方が、絶妙な対比と非常な緊迫感をもって描かれてあり、こちらに迫ってくる物語です。 本体以外のかりそめのものを切り離す… これが、このコルシカに伝わる物語の肝だと思いますが、洗足式という特別な日に食べるこのお菓子「カニストレリ」が、どこかでつながっているように思っています。
